りんごサロン セラピストエミリーです。今回書くお話は、私の身に起こったある朝の出来事です。
第1章 それは、ほんの一瞬のスキだった
私の次男が通うこども園は、自宅から徒歩5分車で2分ほどの距離にあります。子供の足では10分弱になりますでしょうか。その日は登園後の私の予定が詰まっていました。登園時に未就園の三男も連れていかなくてはいけなかったので、徒歩だと余計に時間がかかるなと判断し、車で登園しました。
無事に次男をお部屋に送り届け、三男とともに車に戻りました。
後部座席に何気なく、車のキーをぽいっと置き、三男を後部座席のチャイルドシートに乗せました。
シートベルトを締めて、私は後部座席のドアを閉め、外から運転席へ移動しようとしたその時、
ピ!
ガチャ!
それは、いつも良く聞く擬音。車のロックがかかる音でした
第2章 ドアはそれでも開かない
車の中にいる三男の手元をみると、しっかり車のキーが握られていました。そして、ロックボタンをピッピピッピと押しまくっているではありませんか。
「はるちゃん!ちゃう!その下のボタン(ロック解除ボタン)!押して!」
ですが、相手は3歳なりたての宇宙人。話が通じるわけがありません。ピッピピッピとひたすらロックボタンを押し続けて、ニヤリとした顔で遊んでいます。
こ、これは、何か私を試しているのか!?
だって、決して解除ボタンには触れず、ずっとロックボタンばかり押すのだもの…無情にもロック音がピッピピッピと鳴り響くのでした。

第3章 走れ!エミリー
時間もないし、「もうこの手を使うしかない」私はそう判断しました。
それは、走って家に戻り、予備のキーを持って車に戻る方法
迷いながらもそう判断し、私はその場を駆け出しました。
冬の朝を走るなんて、学生のころのマラソン以来です。しかもまぁまぁアップダウン激しい道。走っているうちに喉もとに血の味みたいな(わかる人いますか??)のを感じる。
あぁ、マラソンってこんなんやったなぁ。しみじみ
なんて、思う訳なく、車の中で三男が泣いていないか焦りつつ
「思ったより、足が動かない…」
老いをも感じる時間でした。
第4章 やっと開いたよ
ダッシュで(ダッシュのつもりで)家に戻り、予備キーを取り、ダッシュで(ダッシュのつもりで)車に戻りました
三男は、平然とした顔をして待っていました。車のロックをようやく解除し、ドアを開けました。
一つ学ぶことがありました。
それは、車のキーはロック解除したらポケットに入れておくなり、手元から離さないこと。そうすればこの悲劇は免れたはずです。
そして、子供は想像のななめ上をいく、とんでもないことをしでかすことを忘れてはいけません。
そんなことを思いつつ、まだほんのり感じる血の味を噛みしめつつ、
結局余計に時間がかかったので、徒歩でいけばよかったと反省した朝でした。
